痩せすぎの人は頬がこけやすく相手に体調が悪い印象を与えやすいです。
普通に元気なのに体調を心配される経験は一度はあると思います。
では、実際痩せ型の人はどんな病気を起こしやすいのでしょうか?
今回は痩せすぎ男性と女性に起こりやすい病気とその症状について書きたいと思います。
目次
痩せすぎ男性と女性に起こる病気とその症状!
痩せすぎの人が発症しやすい病気としては以下のものがあります。
肺気胸
肺気胸は肺に穴が開いて息苦しさを感じる病気です。
穴から空気が漏れることで神経を刺激し胸の痛みを感じるのも特徴です。
人によっては肩や背中に痛みを感じる人もいます。
多くの場合は息苦しさと痛みが併発して起こることが多いので両方感じる場合は肺気胸を疑ってみると良いですね。
ちなみに肺気胸は10代~20代の痩せ型男性に多く、稀に高齢者や女性でも発症することがあります。
更に高身長だったり、ストレスや寝不足が慢性化すると肺気胸になりやすいとも言われています。
肺気胸の症状
- 息苦しさ
- 胸、肩、背中の痛み
- 呼吸困難
- 咳
胃炎
胃炎になる原因はストレスや暴飲暴食、ピロリ菌感染などがあります。
暴飲暴食、唐辛子など刺激の強い食べ物、アルコールの過剰摂取などが習慣化すると胃の粘膜に炎症が起こりやすくなります。
たとえば太ろうとしてラーメンやケーキ、炭酸飲料などを無理やり体に入れようとする人もいますがこれは立派な暴飲暴食です。
またピロリ菌が胃の粘膜に感染することで炎症が起きます。
急性胃炎の場合は2~3日安静にしていれば治ることがほとんどですが、慢性胃炎は炎症が繰り返されてなかなか治りません。
特に慢性胃炎の8割近くはピロリ菌が原因と言われています。
ピロリ菌は自分の身を守るためにアンモニアを常に出し続けていますが、これが胃の炎症が繰り返される原因になっています。
なので、慢性胃炎の場合はまずピロリ菌感染を疑った方が良いですね。
ピロリ菌があるかどうかは病院の検査で知ることができます。
ピロリ菌の検査は簡単ですし、病院から処方された薬を服用すれば除菌することができます。
ちなみに慢性胃炎が続くと胃潰瘍に発展する危険があります。
胃潰瘍の場合は食事中から食後にかけてみぞおちあたりに痛みを感じます。
慢性的に胃に不快感がある方は一度病院で診察してもらうことをおすすめします。
胃炎の症状
- 胃痛
- 胃もたれ
- 胸焼け
- 吐き気
- 下痢
- げっぷ
- 膨満感
十二指腸潰瘍
十二指腸の粘膜に潰瘍ができる病気で、
胃潰瘍と同様にピロリ菌感染による発症が多いです。
またストレスを溜めると症状が促進されやすく20代~40代の人が発症しやすいです。
十二指腸潰瘍の特徴としては寝起きや深夜など空腹状態の時にみぞおちあたりが痛み、食事をすると緩和されます。
あまりの痛みに深夜に目が覚めることが多く睡眠不足の原因にもなり日常生活に支障をきたします。
十二指腸潰瘍の症状
- 寝起きや空腹時の痛み
- 吐血
- 下血
- 胸焼け
- 吐き気
糖尿病
糖尿病というと太っている人が発症するイメージがありますが、実は痩せ型の人にも多いです。
糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があります。
1型糖尿病は血糖をコントロールするインスリンが膵臓から分泌されなくなり血糖値が高くなります。
この場合は継続的にインスリン注射をしてインスリン不足を補う必要があります。
子供や若い痩せすぎの人に多いのが1型糖尿病です。
2型糖尿病は暴飲暴食(糖分過多)、運動不足など生活習慣が原因でインスリンが効きにくくなり発症します。
2型糖尿病は肥満体型の中高年に多いです。
ですが、痩せ型の2型糖尿病も実は多く、これは痩せ型だから糖尿病になるわけがないという思い込みから血糖値を気にしないことも原因の一つです。
血糖値が高めと言われてもピンとこない人も多いのではないでしょうか。
特に太ろうとしてケーキやドーナツ、炭酸飲料を食べ過ぎている人は注意しましょう。
糖分過多で糖尿病の危険性があります。
痩せ型の糖尿病の症状や予防方法はこちらにまとめています。
バセドウ病
バセドウ病は甲状腺機能亢進症といって甲状腺ホルモンが過剰分泌される病気です。
しっかり食欲はあって食事量が多いのに痩せてしまうのが特徴です。
20代~30代の若い女性に多いですが、男性の発症もあります。
バセドウ病の症状
- 疲れやすい
- 手足の震え
- 甲状腺の腫れ
- 息切れ
- 口の渇き
- イライラ
- 暑がり
- 汗が出やすい
- 動悸
- 微熱
- 眼球が出る
拒食症
若い女性に多いのが拒食症で過剰なダイエットによって引き起こされる精神病です。
痩せてる女性を美徳とする風潮は根強いです。
テレビや雑誌を見てもダイエットが特集として取り上げられることは多く、痩せることが一つの自己実現になっています。
そのため、太ることを悪と捉えたり、恐怖感を感じている人は多いです。
しかし、太ることへの恐怖感で極端なカロリー制限をする結果、食べること自体に恐れを感じて異常に食事量が低下してしまいます。
人によっては「食べては嘔吐を繰り返す」こともあります。
特に完璧主義で自分を追い込みやすい人が過剰なダイエットをするとより拒食症を引き起こしやすくなります。
拒食症の症状
- 嘔吐
- 無気力
- 食事量の急激な減少
- 食欲不振
- 低血圧
- 低体温
- 便秘
- 無月経
うつ病
完璧主義や生真面目、几帳面な人が発症しやすいうつ病。
何もやる気が出ない、喜びや楽しい気持ちが感じられないなど精神面の影響や食欲低下で食事量が減りやすいです。
また自律神経の乱れを引き起こし、胃腸の働きを弱めてしまうこともあります。
胃腸の働きが弱まると食べ物を消化吸収できずに消化不良を起こしやすくなります。
なので、食欲不振に消化不良というダブルパンチで急激に痩せてしまう危険性もあります。
病院で検査を受けてもこれといった病気もなかったけど、食欲不振、イライラ、不眠症、不安感、集中力の低下などの症状がある場合はうつ病を疑ってみましょう。
うつ病の症状
- 食欲不振
- イライラ
- 不眠症
- 不安感
- 集中力の低下
- 気分が落ち込みやすい
- 物事に関心がなくなる
食べてるのに痩せるのは危険?
たくさん食べてるのに痩せる状態が必ずしも危険というわけではありません。
自分が食べているつもりでも実は1日のカロリー摂取量が足りていないことは結構あります。
特に朝食を抜いている痩せ型の人が昼食や夕食をいっぱい食べても体重は増えにくいです。
またストレスで胃腸の消化機能が弱まっている場合は食べても食べても消化不良で体重が増えにくいということもあります。
ただ、食欲もあって1日3食しっかり食べているのに体重が著しく減っていくというのはやっぱり体に異常が起きている可能性が高いです。
病気の疑い、心配がある方は病院で検査を受けてみるのがおすすめです。
病院の何科に行くべきかはこちらにまとめています。
⇒痩せすぎで太りたい人は病院の何科に行くべき?タイプ別で紹介!
まとめ
今回は痩せすぎ男性と女性に起こる病気とその症状について紹介しました。
- 肺気胸
- 胃炎・胃潰瘍
- 十二指腸潰瘍
- 糖尿病
- バセドウ病
- 拒食症
- うつ病
病気にかかった場合はそれが原因で痩せてしまうこともありますが、基本的に痩せすぎの人が太れないのは「食事量の少なさ」「栄養吸収率の低さ」が原因であることが多いです。
食事量を少しずつ増やして、増量していきましょう!
最後までご覧いただきありがとうございました。
脂肪細胞が少ない痩せ型の人は脂肪だけで太るとお腹ぽっこりになりやすいですし、筋肉をつけた方が外見上の変化が出やすいので、ガリガリ体型の印象を払拭しやすくなります。
筋トレの始め方はこちらを参考にしてみてください!
⇒【ガリガリ体型向け】筋トレの始め方!普通体型になるまでのやり方を解説します