痩せすぎの症状として貧血があります。
貧血になる原因はいつかありますが、痩せ型の人はどの原因が多いのでしょうか?
また頻繁に貧血を起こすと日常生活に支障をきたすので改善したい人は多いでしょう。
そこで今回は痩せすぎによる貧血の原因と付随して起こる主な症状、貧血の解消法について書きたいと思います。
痩せすぎによる貧血の原因
貧血になる原因ですが、痩せすぎの場合は鉄分不足の可能性が高いです。
食事量が少なかったり、バランスの悪い食事をしていると鉄分が不足しやすくなります。
なぜ鉄分不足になると貧血になるのでしょうか?
体内の鉄分の6~7割は赤血球の成分であるヘモグロビンとして存在します。
ヘモグロビンは血液中で酸素とくっつき体全体に酸素を運搬する役割を担っています。
なので、ヘモグロビンが減少すれば(鉄分不足になれば)、酸素が行き届きにくくなり酸欠状態になります。
その結果、貧血の症状が出てしまいます。
もう少し厳密に言うと体内で鉄分不足になるとすぐ貧血になるわけではなく、フェリチンと呼ばれる貯蔵鉄から血液に鉄を送ります。
フェリチンは肝臓などの臓器に蓄えられた残り3~4割の鉄分です。
鉄分の摂取量低下→フェリチンの鉄分を使い果たす→血液中の鉄分不足→ヘモグロビン減少→貧血という流れですね。
なので、ヘモグロビンの数値が普通でもフェリチンの数値が低くて鉄分不足気味ということもあります。
1日に必要な鉄分の摂取量は成人男性10mg、成人女性12mgとなっています。
男子高校生だと9.5mg、女子高校生だと10.5mgです。
鉄分は鉄分を多く含む食品を食べることで解消していきます。
ただし、鉄分は体内に吸収されにくいので食べ方に工夫が必要です。
この辺りは後述します。
またタンパク質もヘモグロビンを作る材料になります。
タンパク質が不足することは鉄分よりも考えづらいですが、痩せ型の人で極端に食事量が少ない人はもしかすると貧血の原因になっているかもしれません。
その他、貧血の原因は多種多様で内臓の機能低下が原因になることもあります。
女性の場合は生理や過剰なダイエットが原因で起こることもあります。
貧血によって起こる主な症状
貧血になると付随していくつかの症状が現れます。
以下の症状がよく起こる場合は貧血を疑った方が良いです。
動悸・息切れ
酸素が全身に十分に行き届いていない状態で運動すると血液中の酸素の少なさを補うために心臓が血液をたくさん送ろうとします。
これが原因で動悸や息切れが起こりやすくなります。
立ちくらみ
立ち上がる時にふらっと感じる立ちくらみも貧血が原因で起こることがあります。
ひどくなると気を失って転倒してしまうこともあるので非常に危険です。
爪が白くなる
血液は赤色ですが、貧血になるとそれが薄れていきます。
その影響で爪が白っぽく見えます。
疲れやすい
そもそも痩せ型の人は普通に疲れやすい傾向にあるので分かりづらい部分ではあります。
ただ、今までよりも異常に疲れやすくなり休んでも疲れが取れないのであれば貧血を疑った方が良いかもしれません。
この他にも
- 肩こり
- 胸の痛み
- 口角が切れやすい
- 肌荒れ
- 抜け毛が増える
などがあります。
貧血の解消法
前述の通り、鉄分を含む食品をたくさん食べることで貧血を解消することができます。
鉄には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類があります。
ヘム鉄は肉や魚などの動物性食品。
非ヘム鉄は野菜、豆類、海藻類などの植物性食品に多く含まれています。
非ヘム鉄よりもヘム鉄の方が体内への吸収率が良くとヘム鉄の体内吸収率が15%~20%であるのに対し非ヘム鉄の吸収率は2~5%であると言われています。
ただ、健康面を考えてヘム鉄も非ヘム鉄もバランス良く食べることをおすすめします。
また「タンパク質」と「ビタミンC」摂取することも重要です。
タンパク質もヘモグロビンを作る材料になるので鉄分と同じくらい意識します。
ビタミンCは体内に入る鉄分の吸収率を高めてくれます。
更にビタミンB2、B6、B12、葉酸は造血作用があり貧血予防に効果的です。
結局バランス良く食べるってことですね。笑
以下、おすすめの食品をいくつかまとめたので参考にしてみてください。
貧血解消におすすめの食べ物
- 肉類
牛肉・豚肉・鶏肉・牛レバー・豚レバー・鶏レバー
- 魚類
カツオ・イワシ・マグロ・アナゴ・煮干し・干しエビ
- 野菜類
ほうれん草・小松菜・菜の花・パセリ・枝豆・ねぎ・とうもろこし
- 豆類
大豆・ナッツ系・えんどう豆・あずき、納豆、油揚げ
- 貝類
赤貝・しじみ・あさり
- 海藻類
ひじき・焼き海苔・味付け海苔
- 果物類
プルーン・レーズン・干しぶどう・ラズベリー
- 果物類(鉄分はないがビタミン・葉酸が豊富)
イチゴ・みかん・メロン・バナナ・柿
特にこの中ではレバーや煮干し、干しエビ、あさりなどが鉄分豊富でおすすめです。
ただし、レバーには胎児の奇形発症のリスクを高めるレチノールが含まれているので妊娠中に過剰に食べ過ぎるのは良くないです。
このように同じ物を食べ過ぎるというのは場合によって悪影響にもなりますので、過度に鉄分を摂取してやろうと躍起になる必要はありません。
炭水化物(米・パン・麺など)だけにならないように主菜・副菜・汁物とおかずを増やしていけば1日の鉄分を摂取することができます。
おかずが増えるということは食事量も増えるので痩せ型克服にも繋がりますよ。
ただ、毎日料理に力を入れるのは大変なのでコンビニも活用するのがおすすめです。
コンビニは鉄分豊富な食品がたくさんあるので鉄分不足をカバーできます。
コンビニで買えるおすすめの食べ物とドリンクはこちらにまとめています。
まとめ
痩せ型の貧血は大体鉄分不足(場合によってはタンパク質不足)である可能性が多いです。
もし鉄分を摂取しても治らない場合は内科を受診して原因を確かめましょう。
痩せすぎに起こる主な症状をまとめてみました。
気になっている体の不調は痩せすぎが原因かもしれません。
最後までご覧いただきありがとうございました。