ガリガリ体型を改善したくて病院に行くことを考える人もいると思います。
しかし、「痩せている原因を知りたいけど何科に行けばいいかわからない」という人が大半ではないでしょうか。
人より体重が少ないというだけなのでわかりづらいですよね。
そこで今回はガリガリで太りたい人は何科を受診すれば良いか紹介したいと思います。
目次
ガリガリは何科の病院に行けば良い?
当然ですが、ガリガリ体型専門の診療科はありません。
何科に行くかは痩せている原因・症状によって異なります
まずはどんな原因・症状で太れないのかを知る必要があります。
そしてそれらを専門的に扱う診療科に行くのがベターです。
そうは言っても何が太れない原因なのか分からない人も多いと思います。
そこでいくつかタイプ別に紹介するので何科に行けば良いかチェックしてみて下さい。
胃腸が弱い・消化が悪い
まず、基本的に生まれつき痩せ型体質の人は「消化器科」「胃腸科」に行くと良いです。
ガリガリの人は基本的に栄養吸収率が悪い傾向にあります。
食べ物を消化し体内に吸収することではじめて栄養(カロリー)を摂取したことになります。
しかし、この力が弱いと食べたものを上手く消化できずに体内に吸収できないまま排泄されることになります。
この食べ物を消化・吸収する役割を担うのが胃腸などの消化器になるので、診てもらうことで痩せすぎの原因がわかるかもしれません。
以下の症状に当てはまる人は一度「消化器科」もしくは「胃腸科」で診察してもらいましょう。
- 胃の調子が悪い(重い、痛い、むかつきなど)
- 下痢をしやすい
- 食べ物が消化されずに排泄される
- 食べても食べても体重が増えない
- 胃下垂(下腹がぽっこり)
これらの症状は痩せ型特有の体質であることが多いですが、稀に胃炎など胃腸に何かしらの疾患があることも考えられます。
その場合はプロの専門医のアドバイスを受け、用意された薬を服用することで胃腸が改善しやすくなります。
もし胃腸が治れば食べ物をしっかり吸収してくれるので太りやすい体質になっていきます。
ちなみに胃腸科と消化器科の違いですが、
胃腸科は胃と腸に特化して診断するのに対して、
消化器科は胃や大腸の他に肝臓や膵臓、食道など様々な消化器を診断してくれます。
ただ、胃腸科でも消化器科と同じ程度の診断を受けれる所も増えてきているのでそこまで大差はありません。
迷う方はとりあえず消化器科で大丈夫です。
近くに消化器科や胃腸科がない場合は内科で診てもらいましょう。
胃下垂かどうかも確認してもらう
胃下垂は胃が下に垂れて下腹がぽっこりする症状。
胃下垂になると胃もたれを起こし食べ物を消化しにくい体質になってしまうので、太りたい人は改善する必要があります。
しかし、胃下垂自体は重大な病気というわけでもないですし、治療や薬で改善することが不可能です。
それでもまずは胃下垂かどうかをチェックしてもらうことは痩せすぎの原因究明に繋がるので大切です。
ちなみに胃下垂は薬に頼らず日々の生活習慣から改善する必要があります。
胃下垂の治し方はこちらにまとめています。
精神的要因からくる痩せ
ストレスの溜めすぎ、うつ病、拒食症の人は「精神科」「心療内科」を受診してみましょう。
過度なストレスは自律神経を乱し、胃腸の機能低下・食欲不振などの悪影響を与えます。
つまりストレスがかかっている状態は食事量が減り、栄養吸収率も悪くなっています。
自分の生活を振り返ってみてストレスの溜めすぎやうつ病かなと思った人は精神科を受診してみましょう。
精神科以外にもカウンセリングを通して治療した方が良いと思います。
拒食症は以前ダイエットに励んでいた女性に多いです。
無理な食事制限や絶食を行った結果、食べ物を受け付けなくなってしまうことを指します。
ストレスがきっかけでなる場合もあります。
またストレスが原因で体調を崩した場合は心療内科を受診してみましょう。
ストレスで体調を崩すパターンとして過敏性腸症候群があります。
過敏性腸症候群はストレスが起因となり腹痛などの不快感をもたらします。
食後に「下痢と便秘を繰り返す」もしくは「どちらか一方が頻繁に起こる」人は過敏性腸症候群の可能性が高いです。
よく下痢をするため消化器科・胃腸科に行ったけど何も異常がなかった人もこの症状である可能性は高いですね。
心療内科ではカウンセリングや自律神経を整える薬の処方など心理的視点から腹痛・下痢の改善を試みます。
病気が心配な人は何科?
病院に行こうと思う人の中には病気を心配している人もいると思います。
ガリガリの原因が病気だと放置すればどんどん痩せてしまいますし、当然健康的にもよろしくありません。
もちろんガリガリだからといってすぐ病気の可能性があるわけではないですが、不安な人は一度診てもらっておくと安心です。
1日3食しっかり食べてるのに痩せてしまう人も一度診察してもらいましょう。
ガリガリの人に考えられる病気としては
- 肺気胸
- バセドウ病(甲状腺機能亢進症)
- 糖尿病
が主にあります。
肺気胸
肺気胸は肺に穴が開く病気。
若い痩せ型男性や高齢者の発症が多いとされています。
「息苦しさ」「胸、背中の痛み」「呼吸困難」「咳」などの症状がある場合は「呼吸器内科」「内科」を受診しましょう。
胸部をレントゲン検査することで肺気胸かどうか知ることができます。
気胸が軽度の場合は、様子見となる場合もありますが、それ以上だと入院、手術の可能性もあります。
バセドウ病
バセドウ病は甲状腺ホルモンの過剰分泌によって新陳代謝に異常が生じ、体重が激減します。
症状としては
- 手の震え
- 動悸
- 首の腫れ
- 異常に汗が出る
などがあります。
症状に当てはまる人は内分泌科や内科を受診しましょう。
糖尿病
人間ドックで糖尿病の疑いありと出た人は必ず病院で診察しましょう。
大きな病院では糖尿病内科、近くにない場合は内科で大丈夫です。
糖尿病になる原因や症状、予防方法はこちらにまとめています。
まとめ
今回はガリガリで太りたい人は何科の病院を受診すべきか紹介しました。
胃腸の調子や消化の悪い人は消化器科・胃腸科・内科
ストレスやうつ病が気になる人は心療内科・精神科
肺気胸の疑いがある人は呼吸器内科・内科
バセドウ病の疑いがある人は内分泌科・内科
糖尿病の疑いがある人は糖尿病内科・内科
いくつか紹介しましたが、冒頭にも書いた通り、痩せすぎの原因は「ただの体質」「食生活が悪い」など様々なので病院に行くことが必ずしも効果的とは限らないです。
病院に行っても特に異常がなかった人は自分の生活習慣を専門医に説明して、太るためにどこを改善すべきか聞いてみると良いと思います。
⇒【ガリガリ体型向け】筋トレの始め方!普通体型になるまでのやり方を解説します
最後までご覧いただきありがとうございました。
ただし、急激に体重が減った場合は別として、生まれつき痩せ型の場合は「食事量が少ない」「筋トレをしていない」など日頃の生活習慣が痩せを招いている可能性が高いでしょう。
つまり、太るための生活習慣を身につければ、着実に増量することができます。
健康的に太るには脂肪と筋肉をバランス良くつけることが重要です。
脂肪細胞が少ない痩せ型の人は脂肪だけで太るとお腹ぽっこりになりやすいですが、筋肉をつけて外見上の変化をはっきりさせることで、ガリガリの印象を払拭しやすくなります。
筋トレの始め方はこちらを参考にしてみてください!
⇒【ガリガリ体型向け】筋トレの始め方!普通体型になるまでのやり方を解説します