プロテインの一種と知られるカゼインプロテイン。
ホエイに比べると人気は低いですが、どんなデメリット・副作用があるのか気になりますよね。
一説によると癌になりやすくなるなんて噂もありますが、果たしてこれは本当なのでしょうか?
今回はカゼインプロテインのデメリットと副作用について書きたいと思います。
カゼインプロテインのデメリット
カゼインプロテインには以下のデメリットがあります。
- 吸収がゆっくり
- 溶けにくい
- 飲みにくい
- 腹持ちがいい
一つずつ見ていきましょう。
吸収がゆっくり
カゼインプロテインは摂取するとひとまず胃の中で固まってから体内にゆっくり吸収されていきます。
およそ7時間かかると言われています。
筋トレ後は筋肉が猛烈にタンパク質を必要としています。
できるだけ早くタンパク質を送ることで筋肉が合成されやすくなるので吸収が遅いカゼインプロテインは適していません。
やはりプロテインは筋トレ後に飲みたいですから、人気が出にくいのも頷けます。
しかし、これがカゼインの特徴で時には最大のメリットにもなります。
吸収がゆっくりということは長時間筋肉に栄養を与えることができます。
栄養が足りていない時、カラダは筋肉を分解して栄養に変えようとします。
就寝中は当然エネルギーを摂取できないため筋肉が分解されやすくなります。
そこで就寝前にカゼインプロテインを摂取することで分解を防ぎ効率的に筋肉を成長させることができます。
溶けにくい・飲みにくい
カゼインはとにかく溶けにくいですし、飲みにくいです。
ドロドロになりやすいので初めてカゼインを試す人はビックリすると思います。
まあこの溶けにくさこそが吸収時間の長いカゼインの特徴を現している部分でもありますが。
腹持ちがいい
胃の中で固まる分腹持ちがいいです。
腹持ちがいいというのはダイエットしたい人にはメリットかもしれません。
しかし、もっと体を大きくしたい、ガリガリだから太りたいという人にはデメリットになります。
食事前には摂取しないなど飲むタイミングには細心の注意を払う必要があります。
カゼインプロテインの副作用
カゼインプロテインを飲むとどのような副作用があるのでしょうか?
噂になっているものが多いのでそれが本当なのか確認していきたいと思います。
腹痛
これは個人差があると思います。
カゼインは牛乳を原料にして作られています。
牛乳には乳糖と呼ばれる糖質が含まれていますが、日本人にはこの乳糖を消化吸収できない人が多くお腹の不調を引き起こしやすくなります。
これを乳糖不耐症と言い、なんと80%もの人がこの体質を持っているそうです!
なので、乳糖不耐症の人が飲むと腹痛が起きやすくなります。
牛乳と一緒に飲めば尚更ですね。
乳糖不耐症の対処法はこちらにまとめています。
あとはストレスや胃下垂などで胃腸の消化機能が低下している場合も考えられます。
腹痛になるのはプロテインの副作用だと決めつける前になぜ腹痛になるのかその原因を見つけて対応していくことが大切だと思います。
癌
カゼインを摂取すると癌になりやすいとする説もあるそうです。
カゼインが体内に溜まると女性は乳癌、男性は前立腺癌の発症リスクを高めるんだとか。
しかし、まだ仮説の域を出ておらず鵜呑みにしすぎるのも良くないです。
カゼインの原料である牛乳にはインスリン様成長因子と呼ばれる成長因子が多く含まれています。
この成長因子は筋細胞など体内のあらゆる組織の成長に多少関係しています。
癌細胞も成長する可能性があり、これがどうやら乳癌や前立腺癌との相関性が高いとされているようです。
しかし、インスリン様成長因子は生乳から牛乳に製造する過程で行われる殺菌処理でほぼ消滅に近い状態になります。
仮に残って体内に入ったとしてもごくわずかであり1日に到底飲みきれないほどの量を摂取しない限りは発がんのリスクは低いとされています。
ただ、タンパク質の過剰摂取は大腸がんや心疾患のリスクを高めやすくなります。
体重1kgにつき2gが1日のタンパク質摂取量の目安。
結局どの食品でもそうですが過剰摂取は良くないということですね。
まとめ
カゼインプロテインのデメリット
- 吸収がゆっくり
- 溶けにくい・飲みにくい
- 腹持ちがいい
副作用
- 腹痛は個人差が大きい
- 癌になりやすい説は信憑性が低い
筋肉がつかず悩んでいる人も多いと思います。
筋肉がつかない理由についてもまとめたので参考にしてみて下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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