食後すぐに便意が襲ってきて下痢をしてしまう。
そんな悩みを抱えている人はいませんか?
ひどい人だと毎日このような症状に悩まされる人もいると思います。
ではどうしてすぐ下痢になってしまうのでしょうか?
目次
食後の便意は悪いことではない
まず食べた後にすぐ便意を感じることはごく普通の事です。
そして食後の排便は今食べたものが出るわけではありません。
食べたものが消化されるにはある程度時間がかかるのですぐに便にはならないです。
食後の便は数十時間前に食べたものが出ています。
夜の21時頃だったら昨日の昼食・夕食、今朝の朝食の便が出ている感じですね。
なぜこうなるかというと、
食べ物が胃の中に入ることで大腸が蠕動(ぜんどう)運動を始めるからです。
大腸には前日(場合によってはそれ以前)の食事の便が詰まっていますが、
胃の中に食べ物が入るとその刺激が大腸に伝わり前の便を出そうとします。
これが食後すぐ便意を感じる理由ですね。
しかし、便意を感じることが悪くなくても毎回下痢が出るというのは少し問題です。
そのような人は以下の原因が考えられます。
食後の下痢の原因① 過敏性腸症候群
胃に食べ物が入ると腸が蠕動運動を始めると言いましたが、過敏性腸症候群の人はこの蠕動運動が活発になりすぎです。
正常な蠕動運動では腹痛は起きませんが、蠕動運動が激しいと腹痛が起こりやすくなります。
検査しても特に異常はないのに下痢や腹痛が続くという人はこの過敏性腸症候群を発症している可能性が高いです。
過敏性腸症候群になると食後に消化器官が乱れ、下痢や便秘の原因に。
下痢が続く人もいれば、便秘が続く人もいますし、交互に起きる人もいます。
過敏性腸症候群はストレスが症状を悪化させることが明確になっています。
これは腸の蠕動運動を働かせる自律神経とストレスが密接に関係しているためです。
ストレスが溜まり自律神経が乱れると腸の蠕動運動も不安定になり、激しくなったり鈍くなったりします。
そしてこれが下痢や便秘に繋がるんですね。
また厄介なのは本人がストレスに感じてなくても脳や体がストレスを感じていれば過敏性腸症候群になりやすいところです。
ストレスは感じていないけど、よく食後に下痢・腹痛になりやすい人は一度自分の生活を客観的に見つめてストレスはないかチェックしてみましょう。
食後の下痢の原因② 消化不良になっている
ある要因によって食べ物が体内で消化不良を起こしそれが下痢になる場合もあります。
消化不良になる原因はいくつかあり以下のパターンが考えられます。
ストレス
過度なストレスによって自律神経が乱れると胃腸の機能が低下しやすくなります。
すると胃の消化力が弱まり消化不良になりやすくなります。
前述の通り、ストレスは過敏性腸症候群と消化不良のダブルパンチで襲ってくるので極力溜めないことが大切ですね。
ストレス社会なので、どうしてもストレスを無くすことはできませんが趣味など自分の時間を大切にすることはストレス軽減に役立ちます。
またストレスを溜めないようにすることが結局ストレスになったりもするので自然体でいることも重要です。
胃下垂
胃下垂とは文字通り胃が下に垂れ下がっている状態のことです。
胃下垂になると胃の消化力が弱まり、食べ物が胃に留まる時間が長くなります。
これによって消化不良が起き、起こしやすくなります。
胃下垂の症状をまとめました。
こちらに当てはまる症状が多い人は胃下垂の可能性が高くそれが食後の下痢に繋がっていることが考えられます。
噛む回数が少ない
あまり噛まず固形のまま飲み込むとそれだけ胃が消化を頑張らないといけなくなります。
この状態が続くと次第に胃が疲弊して消化機能が弱まります。
食べ物は口の中で唾液を分泌させながらしっかり噛み砕き、ドロドロになってから飲み込むようにすると胃に優しいです。
食べ物が関係
消化に時間がかかる食べ物を暴飲暴食するのも良くないです。
- 唐辛子、にんにくなど刺激物の食べ過ぎ
- 甘いものを食べ過ぎる
- 脂質を摂りすぎる
- アルコールの多量摂取
- 炭酸飲料、冷たい飲み物を飲み過ぎる
こういった胃腸に負担をかけるような食生活は当然下痢を引き起こしやすくなります。
乳製品を食べている
乳製品は特に下痢を引き起こしやすい食品です。
乳製品には乳糖という糖質が含まれています。
本来この乳糖は体内でブドウ糖とガラクトースに分解されます。
しかし、我々日本人の多くは「乳糖不耐症」と言って乳糖を分解する力が非常に弱いです。
その結果、未消化のまま消化器官を流れ最終的には下痢として排泄されることになります。
私も牛乳を飲むとすぐお腹を壊してしまいます。
心当たりのある人は極力乳製品を減らすことが予防になります。
酵素不足
酵素は食べ物を消化する役割を担っており、体内の酵素がしっかり機能することで食べた物を栄養として吸収することができます。
しかし、痩せ型の人は生まれつき酵素不足の人が多く、消化不良を起こして下痢になりやすいです。
そしてそれが太れない体質の原因にもなっています。
体内の酵素は自力で生み出せず、酵素が豊富な食品を摂取することで増やすることが可能です。
食事中水分を取りすぎている
食事中の水分の取り過ぎは消化の働きを妨げ、消化不良を起こしやすくします。
また、腸が水分を吸収しきれないため便を固めることができず緩い状態で排泄されてしまいます。
私は喉が細く食べ物を飲み込みづらいので食事中はペットボトル(500ml)1本半くらいは飲んでいました。笑
食後下痢になるのも当然です。
水やお茶で流し込むのが癖になっている人はしっかり見直していきましょう
食後の下痢の原因③ クローン病
非常に特殊なケースとしてクローン病が考えられます。
クローン病はあらゆる消化管(食道、胃、小腸、大腸など)に炎症を起こす厄介な病気。
主に若い人(10代~20代)がかかりやすいとされています。
このクローン病が原因で食後に下痢に悩まされる場合もあります。
クローン病の症状としては
- 発熱
- 血便
- 体重減少
- 貧血
- 全身の倦怠感
などがあります。
「食後すぐ下痢になるからクローン病」と考えるのは短絡的ですが、心配な方は病院で診察してもらうことをおすすめします。
まとめ
食後すぐ下痢になる原因
- 過敏性腸症候群
- 消化不良
- クローン病
基本的には過敏性腸症候群と消化不良によって下痢になるパターンが多いです。
日頃の生活や食習慣を見直して、原因を把握することが大切になります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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