痩せすぎだと妊娠しにくい状態になりますが、
たとえ妊娠できたとしても出産のリスクが高まります。
特に子供に与える悪影響がとても大きいです。
今回は痩せすぎ女性の出産のリスクについて書きたいと思います。
痩せすぎ女性の出産のリスクとは?
痩せすぎ女性の出産は子供へのリスクがとても大きいです。
痩せすぎ女性は女性ホルモンの一つである「エストロゲン」の分泌量や卵巣の機能が低下しています。
そのため妊娠した場合、赤ちゃんの在胎日数が短くなりやすいです。
また痩せすぎだと栄養が不足している場合が多く、
胎児にしっかりと栄養を送ることができません。
こういった要因が重なり低出生体重児が生まれやすいです。
低出生体重児は2500g未満で生まれた赤ちゃんのこと。
近年低出生体重児は増加傾向にあり、これは過剰なダイエットによる痩せ型女性の増加が関係しています。
生まれつき痩せ型体質の人もそうですね。
そして将来の生活習慣病を発症するリスクを高めます。
低体重で生まれることで、
- 虚血性心疾患
- メタボリック症候群
- 2型糖尿病
- 脂質異常症
- 神経発達異常
- 高血圧
- 脳梗塞
- 心筋梗塞
このような病気のリスクがあります。
成長や発達に遅れが生じるような出産後の病気に限らず、将来大人になってから発症する病気の可能性も高めてしまいます。
もちろん痩せすぎ女性から生まれる子供が必ずしも将来病気を発症するわけではありません。
生後の生活習慣なども大きく関係しています。
ただし、リスクが上がることは意識した方が良いでしょう。
妊娠中の食事
現在妊娠中の場合は直近に迫った妊娠に対して不安を感じることが多いでしょう。
痩せすぎ体型が子供に影響を与えてしまったらどうしようと不安になりますよね。
ですが、
焦ってラーメンや甘い食べ物などを無理やりドカ食いして太ろうとするのは良くないです。
体調を壊しやすく赤ちゃんにも悪影響を与える可能性があります。
妊娠中に意識して欲しいのは、
栄養バランスの良い食事をしっかり取るということです。
その上で以下の栄養素を意識してみると良いです。
葉酸
妊娠初期に葉酸の摂取が不足すると子供の神経管閉鎖障害のリスクが高まることが明らかになっています。
神経管閉鎖障害は脳や脊髄に発達異常を引き起こしてしまいます。
厚生労働省は1日に0.4mg以上の葉酸を摂取することをおすすめしています。
また、妊娠初期に限らず産後までしっかり摂取することで、母乳の質や子宮の回復を高める効果も期待できます。
葉酸が豊富な食材
ほうれん草、枝豆、ブロッコリー、モロヘイヤ、春菊、アスパラガス、アボカド、いちご、マンゴー、納豆
鉄分
妊娠中は鉄分が不足しやすく、立ちくらみ、イライラ、頭痛といった症状が現れます。
また貧血でフラフラして転んでしまうこともあります。
貧血対策に鉄分もしっかり摂取しましょう。
鉄分が豊富な食材
あさり、しじみ、小松菜、大根、ごま、黒砂糖
タンパク質やビタミンを一緒に摂取すると鉄分の吸収率が高まりやすいです。
⇒貧血は鉄分とタンパク質不足が原因!痩せすぎに起こる症状とは?
カルシウム
カルシウムは赤ちゃんの骨や歯を作るために重要な栄養素。
カルシウムが不足すると母体からどんどん胎児に流れています。
そのため肩こりや腰痛を引き起こすこともあります。
厚生労働省では1日650mgの摂取を推奨しています。
カルシウムが豊富な食材
牛乳、チーズ、ヨーグルト、小松菜、白菜、油揚げ、ししゃも、桜えび
この他にもタンパク質やビタミンも重要な栄養素です。
まとめ
痩せすぎ女性の出産は子供(赤ちゃん)の生活習慣病を高めるリスクがあります。
今は妊娠する予定がなくても将来のことを考えて痩せ型体型を克服していきましょう。
妊娠前の女性も栄養バランスの良い食事を1日3食しっかり食べることが大切です。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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