小顔に憧れる人には贅沢な悩みかもしれませんが、「顔がげっそりしている」というのは、痩せ型の人が感じるコンプレックスの一つです。
顔は隠すことができない部分ですので、誤魔化しが効かないですし、細すぎと指定された時は辛いものですよね。
実際、痩せすぎで頬がこけると、老けて見えたり、不健康そうに見えてしまいます。
しかし、あることを意識すればげっそり顔を改善することは可能です。
今回は顔を太くする方法をまとめたので、参考にしてみて下さい。
目次
げっそり顔のデメリット

げっそり顔を改善したいという事は、そこに何かしらのデメリットを感じているからこそ、ふっくらした顔を求めているという事ですね。
げっそり顔のデメリットとしては、
- 体調が悪そう
- 実年齢よりも老け顔
- 不幸そう
- 体の細さを強調してしまう
こういったものがあります。
例えば、芸能人の方は少しでも顔が痩せると、
- 「激ヤセに心配の声」
- 「痩せすぎの真相とは」
こんな見出しでネットニュースに取り上げられてしまいます。
そして、体調を心配する内容や老けたのか検証する内容の記事が多いですね。
痩せていることが美しいとされる現代でも、肉付きが悪いとやっぱりマイナスな印象を持たれてしまうんですね。
僕も痩せていた頃は、
- 「顔色悪いよ!大丈夫?」
- 「風邪引いてる?」
元気なのに散々言われてきました。
まあ仮病を演出できるというメリットはありますが、大人になった今ではあまり意味がありません。笑
一方で、顔がふっくらしてくると肌が水分を含んで潤いやハリが出るため、健康的で若々しい印象を与えることができます。

そのため、男性はより精悍に、女性はより可愛らしい顔つきになります。
特に女性は輪郭的にふっくら丸みを帯びた顔の方が魅力的に写りやすいです。
顔がげっそりして表情まで暗いと、本来の魅力も半減してしまいます。
顔のげっそりを治す方法
顔のげっそりを改善するにはどうすればよいのでしょうか?
脂肪をつける
痩せすぎで頬がこける場合は、体重を増やして脂肪をつけることが顔をふっくらさせるための絶対条件となります。
痩せていて脂肪がない状態では、何をしてもふっくらさせることは難しいのです。
とはいえ、脂肪を狙ってつけることなんかできませんよね。
「腕に脂肪をつけたい!」「太ももに脂肪をつけたい」と思っても、実際にそこだけを狙ってつける方法はありません。
なので、
これが理想です。
体重が3~4kg変わるだけでも顔はふっくらしてきます。
自分の顔を見る機会が少ないため、自分では大した変化がないように感じるかもしれませんが、人から見た時の印象はかなり違うものです。
ちなみに栄養バランスが良いとは、「主食」「主菜」「副菜」「汁物」「果物」が揃った食事です。
- 主食:ご飯・おにぎり・パン・うどん・スパゲッティなど炭水化物が豊富な食品
- 主菜:肉・魚・卵・大豆食品などタンパク質が豊富な食品を使った料理
- 副菜:野菜・きのこ類・海藻類などビタミン・ミネラルが豊富な料理
- 汁物:味噌汁・スープ
主食1:主菜1:副菜2~3:汁物1:果物1の割合
副菜が増えれば自然と栄養バランスが整いやすくなります。
副菜は結構見落としがちなので、意識的に食べるようにしたいところです。
主にサラダやひじきの煮物、ほうれん草のおひたしなどが副菜に当てはまります。

アミノ酸で肌にハリを出す
顔に狙って脂肪をつけるということは難しくても、ハリを出すことでげっそり感をカバーすることはできます。
肌のハリを出す成分として真っ先に思い浮かぶのがコラーゲンではないでしょうか?
テレビのグルメ情報を見ていると「コラーゲンたっぷりでお肌もプルプルに!」なんてことをよく聞きますし、「コラーゲンが肌に良い」ということは多くの人の常識になっています。
実際にコラーゲンは肌の表皮を支えており、細胞と細胞の間でクッションのような役割を果たしています。

肌のハリはコラーゲンが支えているといっても過言ではなく、不足すると肌のハリ・潤いがどんどんなくなってしまいます。
しかも加齢とともに減少していくので、肌の弾力性を保つためにコラーゲンを増やすことは大切です。
とはいえ、コラーゲンを闇雲に食べれば良いわけでもないです。
実は、食事で摂取したコラーゲンがそのまま肌の栄養になるわけではありません。
コラーゲンはタンパク質の一種です。
タンパク質はアミノ酸を構成単位としており、
数十から数千ものアミノ酸が繋がったものがタンパク質となります。
つまり、いくつものアミノ酸が結びつくことでコラーゲンはできています。
そして、コラーゲン(タンパク質)は体内に取り込まれ、消化が進むとアミノ酸に分解されます。
アミノ酸に分解されたものは小腸で取り込まれて、栄養として体全体に送られます。
この時、アミノ酸は骨、内蔵、血管など生命維持に重要な部分から優先して使われます。
そうして残ったアミノ酸のいくつがコラーゲンとなって肌のハリを支えます。
「コラーゲンを食べてそれがすぐ肌のコラーゲンになる」という認識は間違っているということですね。
要するにコラーゲンが体内でアミノ酸として吸収されるのであれば、顔をふっくらさせるにはアミノ酸の摂取量を増やすことが大切になります。
アミノ酸は「必須アミノ酸」と「非必須アミノ酸」に分けられます。
「非必須アミノ酸」は体内で作ることができるのに対し、「必須アミノ酸」は体内で作ることができません。
つまり、食事から摂取する必要があるということです。
必須アミノ酸
- バリン
- ロイシン
- イソロイシン
- リジン
- トリプトファン
- ヒスチジン
- スレオニン
- メチオニン
- フェニルアラニン
必須アミノ酸はタンパク質が豊富な食品、
中でも肉類、魚類、卵類などの動物性タンパク質に多く含まれています。

ただ、動物性タンパク質は消化に悪い食べ物が多いです。
脂身がいっぱいあるお肉を食べた後に気持ち悪くなった経験はあると思います。
特に胃腸が弱い痩せ型の人が食べ過ぎると胃もたれが起きやすいです。
もちろん胃に留まる時間も長いので、空腹を感じず食事量が減りやすくなります。
そこで、「鶏肉」や「白身魚」(タイ・カレイ・ヒラメなど)、動物性タンパク質の中でも消化に良い食べ物を選ぶと良いでしょう。

また、植物性タンパク質の「豆腐」は消化も良く、動物性タンパク質に匹敵するほど必須アミノ酸の含有量が高いのでおすすめです。

そして、アミノ酸に合わせてビタミンCも意識して摂取すると効果的です。
ビタミンCには体内でコラーゲンの再生をサポートする作用があります。
主に「ピーマン」「パセリ」「キャベツ」「ゴーヤ」「ブロッコリー」「レモン」「いちご」「キウイ」などに多く含まれています。
結局、栄養バランス良く食べることが大切になるということですね。
ちなみにコラーゲンは、
- 豚足
- 牛すじ
- 豚バラ
- 手羽先
- スッポン
- フカヒレ
- エイヒレ
- カレイ
- エビ
- うなぎ
- ナマコ
- ゼリー
- プリン
などに豊富に含まれています。
基本的には動物性タンパク質の食品で、消化に悪い物が多いです。
この中であれば、「手羽先」「カレイ」「エイヒレ」あたりが消化も良くおすすめと言えそうです。

顔の筋肉をつける
痩せすぎで脂肪がない場合は、そこまで意味はありませんが顔の筋肉には皮膚や脂肪を支える土台としての役割があります。
筋肉の支える力が弱くなると、頬が下に垂れ下がったり、頬がこけて見えやすくなってしまう事があります。
特に、
- 1日の中でスマホやパソコンを見る時間が長い
- 笑ったり、人と話す機会が少ない
という人は意識的に鍛えるようにしたいところです。
近年はスマホやパソコンを使用する機会が増え、顔の筋肉を使う回数が減ってきています。
このように表情豊かにスマホを操作するよりも、

無表情で操作する人の方が多いですよね。

デスクワークの人も長時間パソコンを操作するので顔の筋肉を使う頻度が少ないです。

筋肉は使わないと当然衰えていくので頬がこけた顔になりやすいですし、無表情で暗い顔はげっそり感を強調させてしまいます。
表情のバリエーションが増え、顔が明るくなれば、印象は変わってきます。
では、顔の筋肉はどのように鍛えれば良いのでしょうか?
顔の筋肉は表情筋と咀嚼筋の2つに大きく分類されますが、それぞれの筋肉の鍛え方を見ていきましょう。
表情筋の鍛え方
表情筋は眉、目、鼻、頬、口などのパーツを動かす時に使われる筋肉でおよそ30種類以上もあります。
代表的なものだと前頭筋、眼輪筋、鼻筋、頬筋、口輪筋などですね。
特に頬がこけている人は頬筋を中心に鍛えると良いですね。
日常で使われる表情筋は3割ほどと言われており、
日常生活で使う機会は少ないのでしっかりトレーニングすることが大切です。
トレーニングといっても難しいものではなく誰でもできるシンプルなエクササイズです。
表情筋を鍛えるトレーニング方法
頬を膨らませる
ほっぺたを膨らませるだけのシンプルなエクササイズです。
まず片側の頬を上に上げることを意識しながら膨らませます。
次に同じ要領で反対側の頬を膨らませます。
強すぎず弱すぎずの力加減で、これを10回繰り返すだけです。
あいうえお運動
これは単純に「あ・い・う・え・お」の口の動きを連続してやるだけです。
ただし、大げさにやることが大切になります。
- あ:口をしっかり大きく開ける
- い:口を左右にしっかり伸ばす
- う:口をしっかりすぼめる
- え:口角をしっかり上げる
- お:口を上下にしっかり伸ばす
この動きを連続させることで頬の筋肉にも刺激を与えることができます。
笑顔

これもシンプルで「笑顔の状態を10~20秒キープしその後10秒休む」。
この動作を連続させるトレーニングです。
笑顔は口角が上がっている状態なので、頬筋をしっかり刺激できます。
こちらの動画で紹介されているように割り箸を使うのも非常におすすめです。
普段無表情で過ごしているといつの間にか口角が下がってしまい悪い印象(不機嫌・老けなど)を相手に与えてしまいます。
また不自然な笑い方にもなってしまいます。
口角を上げる練習をすることで笑顔も素敵になり良い印象を相手に与えることが可能です。
不思議と気持ちも前向きになるのでおすすめですね。
咀嚼筋の鍛え方
咀嚼筋は食べ物を噛む際に使われる筋肉で咬筋、側頭筋、内側翼突筋、外側翼突筋の4種類から成り立っています。
咀嚼筋は食事以外の場面で無理に鍛えなくても大丈夫でしょう。
ストレスの所で説明したように、日頃から歯を噛み締めているとエラの部分が発達して頬がこけやすくなるので。
ただ、食事中は意識的に咀嚼回数を増やしたいところです。
特に太りたい人にとっては、食事中によく噛むことはとっても大切。
咀嚼回数が増えると、消化酵素を含む唾液がたくさん分泌されるので、消化力を高める効果があります。

もし唾液の分泌量が少なく食べ物が固形のまま胃の中に入ると、胃腸の消化機能に大きな負担を与え消化不良を起こしやすくなります。
胃腸に負担をかけないためにも、よく噛んで唾液を分泌させた方が良いのです。
ただ、あまり噛みすぎると今度は満腹中枢が高まってお腹いっぱいになりやすいです。
一口20~30回ほど咀嚼してドロドロになってきたら飲み込むと良いでしょう。
それと片側の歯で噛みすぎないようにすることも大切です。
片側で噛むことが癖になると噛み合わせがずれて頬がこけやすくなります。
虫歯や口内炎があると痛みを避けるために片側で噛むことが多くなるのでしっかり治療しましょう。
小物や髪型でげっそり顔をカバー
根本的な解決とはいきませんが、
- メガネ
- 髪型
- メイク
で頬こけを目立ちにくくする事が可能です。
メガネ
メガネは視線を頬からそらすだけでなく、
顔に立体感が出るため、頬のラインを目立ちにくく誤魔化すことができます。
げっそり顔におすすめなのは、縦幅があってフレームが丸みを帯びたメガネです。
例えば、ボストンタイプやウェリントンタイプなどですね。
ボストンは、全体的に丸みがあって、下へ緩やかな逆三角形ラインを描くタイプです。

げっそり顔だと、淡白で冷たい印象をもたれることがありますが、ボストンの三角とも丸とも言い切れない独特のラインは、柔らかさや温厚な印象を相手に与えることができます。

ウェリントンは、多少の丸みと台形を逆さにしたラインが特徴的なメガネです。

存在感があるウェリントンは力強さや精悍さが増すので、弱々しい印象を払拭したい場合に効果的です。
一方で、げっそり感を強調しやすいメガネもあります。
フレームが細長いタイプ

上半分だけレンズに囲みがあるハーフリム

などがこれに当てはまります。
こういうタイプのメガネは正反対の丸顔の人に似合います。
髪型
ヘアスタイルで頬こけをカバーするのも一つの手。
男性、女性ともに共通している事ですが、面長は頬こけを強調しやすいため、面長に見える髪型はNG。
例えば、ストレートヘアは縦のラインを強調してしまい、面長に見えやすいです。
それに顔の輪郭に沿るので、げっそり感が目立ちやすくなってしまいます。

また、おでこが出ると面長に見えやすいので、前髪はセンター分けなど分け目を加えるよりも、広めに前髪を下ろした方が良いです。
サイドはパーマやヘアアイロンでふんわりさせると効果的。
頬のあたりからボリュームを出すことで、ひし形のシルエットを作ることができ、頬こけの印象を消しやすくなります。

ただし、ボリュームを出しすぎると、相対的に頬こけ・顔の小ささが目立つ場合もあるので、バランスが大切になります。
メイク
女性限定ですが、メイクで頬こけをカバーするのも一つの手。
メイクをしている間は頬こけを目立ちにくくすることができます。
まず頬がコケていると、頬の下に影ができやすいです。
そこで、自分の肌色よりもトーンが明るいハイライトを入れるのが効果的。
こちらの動画で詳しく解説されており、参考にすれば理想的なふっくらほっぺを作ることができます。
ほうれい線が目立つ場合も、ハイライトで隠すと良いですね。
この他、ピンクのコントロールカラーには血色を良く見せる効果があります。
顔色が悪く見えてしまう人にはおすすめで、不健康な印象を明るくし幸福感が出ます。
もちろんこれらの方法はげっそり顔の根本を解決するわけではないので、脂肪をつけることと並行して行うと良いですね。
まとめ
今回は顔のげっそりを治す方法について紹介しました。
痩せすぎの場合は、バランスの良い食事をしっかり食べ、太る専門プロテインで栄養吸収を高めて、顔に脂肪をつける
スマホやパソコンの見すぎなどで、顔の筋肉を使うことが少ない人は、意識的に鍛えると効果的
根本的な解決にはならないが、メガネや髪型、メイクを工夫することでげっそり感を目立ちにくくできる
本文に書いた通り、痩せすぎの場合は食事で脂肪をつけることが最も重要で、これができないといくら顔の筋肉を鍛えてもあまり効果的ではありません。
急激に食事量を増やすことは難しいと思うので、少しずつ食べられるようになる事をまずは意識したいところです。
最後までご覧いただきありがとうございました。