皆さんは体重が増えやすいですか?
それとも増えにくいですか?
太りやすい人にとっては太りにくい人が羨ましいですし、
太りにくい人にとっては太りやすい人が羨ましいですよね。
両者の違いはどこにあるのでしょうか?
太りやすい人と太りにくい人の違いは何?
太りやすさは遺伝によって決まると思っている人は多くいます。
たしかに遺伝も一つの要因として考えられますが、それが全てではなく、以下の要因も考えられます。
年齢の違い
若い人と大人を比較した場合、大人の方が太りやすい傾向にあります。
これは加齢によって基礎代謝が低下するためです。
「基礎代謝って何?」と初めて聞く方は思うかもしれませんが、
何もしなくても勝手に消費されるカロリーの事を指します。
例えば体を横にしていても、呼吸や体温を維持するためにカロリーは消費されているんですね。
そして、この基礎代謝量は思春期をピークにどんどん減少を始めます。
よって、若い頃と同じ食事量だと当然太りやすくなります。
食事量
当たり前の事ですが、食事量の多い人と少ない人では太りやすさに違いがあります。
食事量の多い人は自分がたくさん食べていることを自覚しています。
それでもそのくらい食べないと満足できないんですね。
一方、食事量が少ない人は自分が満足するまでいっぱい食べているつもりでも、周りと比較すると少食気味だということが多々あります。
例えば、昼食に胃がもたれるほど山盛りに食べた場合、太りやすい人は夕食も普段と同じ量を余裕で食べられますし、お菓子などちょっとした食事も取ることができます。
これが痩せ型の人だと夕食時まで胃もたれが続き、うどん1杯だけで済ませるという事が多いです。
こうなると1日の総カロリー量で差がつき、当然食べている人の方が太りやすくなります。
リラックスできていない
太りやすい人にとって食事は日々の疲れを癒やす至福の時間。
特徴として交感神経よりも副交感神経が優位になっています。
そしてこれが食事する際の理想の形です。
そもそも食べるという動作は自動的に副交感神経を優位にさせます。
副交感神経が優位になることで胃腸の消化機能の働きが活発になり、胃が食べ物をたくさん受け入れられる状態になっています。
一方、太りにくい痩せ型の人は気苦労をしやすく、食事中も仕事やプライベートの悩みをあれこれと考えてしまっていることが多いです。
これはストレスが強くかかる要因。
ちょっとしたことでも慢性的なストレスが溜まると自律神経が乱れ、食事中でも交感神経が優位になってしまいます。
交感神経が活発な状態は胃腸の機能を抑制させるので食欲不振を招き、ちょっと食べただけで満腹感を感じてしまいます。
例えると怪我をした状態でマラソンを走るみたいな感じでしょうか。
それくらいストレスを抱えた状態での食事は胃にとって大きな負担になっています。
更に痩せ型の人は食事を楽しめなかったり、面倒くさいと思っていることが多いです。
これもまた余計にストレスがかかる要因になっています。
脂肪細胞の数
太りやすい人と太りにくい人では脂肪細胞の数に大きな差があります。
脂肪細胞という名前だけあって体内の脂肪細胞が多い人は太りやすく、少ない人は太りにくいです。
特に太りやすい人は白色脂肪細胞と呼ばれる脂肪の数が多いです。
白色脂肪細胞は貯蔵庫の働きがあります。
余分なカロリーがお腹、背中、太もも、腕など全身の白色脂肪細胞に蓄えられ、エネルギーが不足した時に使われるんですね。
そして細胞に脂肪が蓄えられている時は膨張しているので太って見えやすくなります。
この白色脂肪細胞は胎児期~思春期にかけて3度のピークを迎えながらその数が決まると言われています。
つまり、この時期にしっかり食べていれば脂肪細胞が膨張しどんどん細胞分裂をするので数が多くなります。
一方、少食だと細胞の数が少ないということになります。
これが大人になって「太りやすい」「太りにくい」の差になっていきます。
太りにくい痩せ型の人にももちろん白色脂肪細胞はありますが、その数自体が少ないので外見の変化に現れにくいんですね。
最近の研究では「大人になってからも摂取カロリーを増やすことで脂肪細胞の数が増える」とも言われるようになってきました。
これは太れない人にとって嬉しい情報ですが、僕は14kgほど体重を増やしても腕や足はなかなか太くならなかったです。
お腹周りなど胴体の部分は大きくなりましたが。
腕や足を太くしたい人は筋トレがおすすめですね。
脂肪は自分のつけたい位置につけることができませんが、筋肉は大きくしたい部分を狙ってトレーニングすることが可能です。
胃下垂
痩せ型の人に多い胃下垂。
胃下垂は筋肉や脂肪が足りないため、胃を支えることができず垂れやすいのが特徴的です。
そして胃下垂になると胃に留まる時間が長くなり、消化不良を起こしやすくなります。
すると栄養の吸収率が悪くなり、たくさん食べたのに全然太れないという結果になります。
消化吸収力
太りにくい人は食事量が少ないのが特徴ですが、とはいえ太りやすい人と同じ量を食べたとしても増量できるとは限りません。
それは、消化吸収力が大きく関係しています。
食べ物は胃の中に入れれば良いわけではありません。
体内に入ったものを消化器官で消化できた時に、はじめてカロリーを吸収できたことになります。
つまり、太れにくい人はこの消化吸収力が普通の人よりも圧倒的に弱いです。
この理由は先程の胃下垂やストレスなど様々ですが、腸内細菌によっても左右されるようです。
科学誌ネイチャーで発表された研究によると太りやすいか太りにくいかは腸内細菌も影響していることが明らかになりました。
太りにくい体質の人には「痩せ菌」と呼ばれる細菌が腸内に多く、これが食べ物の消化吸収を妨げます。
特に痩せ型で下痢気味、便秘気味の人は痩せ菌が多い可能性が高いです。
太りたい人が消化吸収を良くするには酵素を取り入れるのが効果的。
酵素は体内で消化を促進し、栄養を取り込みやすくなります。
ちなみに太りやすい人でも消化吸収が苦手な体質の人もいます。
この場合、なぜ太りやすいのかというと、体が栄養を求めて食欲がどんどん引き出されるためです。
一方で、太りにくい痩せ型の人は、栄養が足りていないとしても、食欲がわかず食事量が増えにくいので、痩せやすくなります。
まとめ
今回は太りやすい人と太りにくい人の違いについて紹介しました。
- 年齢の違い(基礎代謝)
- 食事量の違い
- リラックスできていない
- 脂肪細胞の数
- 胃下垂
- 消化吸収力
この他にも、普段の食生活や生活習慣が太れない要因になっていることも多々あります。
最後までご覧いただきありがとうございました。
脂肪細胞が少ない痩せ型の人は脂肪だけで太るとお腹ぽっこりになりやすいですし、筋肉をつけた方が外見上の変化が出やすいので、ガリガリ体型の印象を払拭しやすくなります。
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