乳糖不耐症の症状といえば下痢は知られていますが、他にはどんな症状があるのでしょうか?
また検査方法や治療法も気になります。
そこで今回は乳糖不耐症の症状と検査や治療法について書きたいと思います。
乳糖不耐症の症状
乳糖不耐症の症状は乳糖が含まれる製品を摂取してから30分~2時間後に出ることが多いです。
症状は乳糖の摂取量、体内のラクターゼ量に応じて程度の差がありますが、日常生活に支障をきたすのであれば対応を考えた方が良いでしょう。
主に以下の症状が出やすいです。
下痢
まずは下痢ですね。
乳糖が分解されないまま大腸に移動すると浸透圧(水分を引きつける力)が上がります。
すると腸管内への水分分泌が促進されて便が緩くなりやすいです。
これが下痢を引き起こす原因です。
症状がひどくなると他の栄養素も体内に吸収されないまま排泄される危険もあるので注意です。
吐き気
乳糖が上手く消化できず吐き気を感じやすくなります。
体内で処理できる量を少し超えるくらいであればまだ良いですが、あまりにも過剰に飲み過ぎると嘔吐をしてしまう場合もあります。
腹部膨満
未消化の乳糖が大腸に行くと腸内細菌によって発酵しガスが発生します。
ガスが溜まることでお腹の膨満感を感じやすくなります。
またガスによってゴロゴロとお腹が鳴りやすいのも乳糖不耐症の特徴です。
痙攣(けいれん)
症状がひどくなると胃の痙攣を起こす場合があります。
胃が痙攣すると食欲不振になりやすいので痩せる原因にもなってしまいます。
検査方法
検査方法は医師や人(大人、赤ちゃんなど)によって変わってきます。
大人の場合は特別な検査というよりは数週間乳製品を抜いた食事で様子を見ます。
そして下痢や吐き気、膨満感といった症状が現れなければ乳糖不耐症になります。
これは病院に行かなくてもできることですね。
厳密な検査になると便や腸内の検査。
呼吸中の水素ガス濃度測定などがあるそうです。
大人は治療の必要がない?
赤ちゃんの場合、治すというよりはいかに安全に栄養を摂取するかに重点を置きます。
赤ちゃんの乳糖不耐症は重大な問題。
医師の指示の下、「乳糖分解酵素薬を服薬」「乳糖を抜いたミルクを飲む」などの治療が中心になります。
大人の場合も治すというよりも下痢などの異常が出る頻度を減らすことに重点を置きます。
そもそも大人の乳糖不耐症はあまり重大ではないんですね。
なぜかというと、母乳やミルクが栄養源の中心になる赤ちゃんと違い、大人はあらゆる食品から栄養を摂取することができるからです。
そして乳糖を分解するラクターゼは年齢を重ねるごとに減少していくので大人が乳糖不耐症になるのは当たり前なことなのです。
なので、わざわざ治療する必要はありませんし、不調が出るなら無理に摂取する必要はないということになります。
まとめ
乳糖不耐症の症状は下痢、吐き気、腹部膨満、痙攣
検査方法は様々あるが、乳糖を抜いた食生活で暫く様子を見るのが一般的
大人は治療する必要はない
そうはいっても乳製品を摂取することは生活の一部ですし、せっかくなら不快感なく味わいたいですよね。
こちらに乳糖不耐症の対処法をまとめたので参考にしてみて下さい。
最後までご覧いただきありがとうございました。