食べた後にすぐ寝ると太れそうなイメージってありませんか?
「食べてすぐ寝ると牛になる」なんてよく言われることですし、
漫画でも太っているキャラが「よく食べた~」と言いながら横になって、膨らんだお腹をポンポンと叩く姿が思い浮かびます。
今回は太りたい人が食後すぐ寝ることについて書きたいと思います。
食後に寝ると太れる?
結論から言えば、太りたい人が食後すぐ寝ても太れるわけではありません。
「食後に寝ると太る」と言われるのは、体を動かさないことで摂取したエネルギーが消費されず、体に溜まって脂肪になりやすいからです。
ですが、痩せ型の人は少食であまり食べられない傾向があります。
食後に寝て太るのはしっかり食べていることが大前提の話。
「摂取カロリー<消費カロリー」になっている人がいくら寝ても太ることはできません。
食後に寝ることをおすすめしない理由
「だったら、やけ食いしてすぐ寝たら良いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、食後すぐに寝ることはデメリットの方が大きいです。
消化の妨げになる
食べ物が体内に入ると消化活動が始まり、無事消化できたものが栄養として取り込まれます。
ですが、食後にがっつり寝てしまうと、胃や腸の働きが低下して、消化不良が起きやすいです。
特に痩せ型の人はただでさえ消化機能が弱いため、できるだけ消化機能が衰えるようなことはしたくないところです。
胃液が逆流する
食後すぐに寝ることで胃液が逆流してしまうことも注意。
食べ物が胃の中に入ると、胃はそれを消化しようと胃液をどんどん分泌させます。
しかも胃液は強力な酸性を含んでいるため、体の向きを横にすることで、胃液が逆流し食道の粘膜を傷つけてしまう可能性があるのです。
これは胸焼けやむかつきなどの不快感を引き起こし、食欲不振の原因にもなります。
つまり、「太るつもりで食後寝ていたのにそれが逆効果になっていた」なんて事もあるのです。
正しい食後の過ごし方
食後1時間、少なくとも30分程度はゆっくり体を休める必要があります。
食後に激しい運動や筋トレをすると胃が痛くなった経験をしたことがありませんか?
これは内臓の血液量が少なくなった証拠。
通常、消化を行う時は内臓に全身の血液を集中させて、消化がスムーズに行うようにしています。
しかし、食後に激しく動いてしまうと、脳や筋肉に血液が分散して、栄養素の消化吸収を妨げてしまうことになります。
これが結果的に胃痛として現れることもあるのです。
また、食後に急激な眠気を感じるのもこのためで、消化に集中するため脳の血液量が一時的に低下することで眠くなるんですね。
とはいえ、がっつり寝てしまっても消化の妨げ・胃酸の逆流に繋がるのでダメです。
よって、食後はなるべく椅子やソファーに座って安静に過ごすことが大切。
特に胃腸が弱い痩せ型の人は、ゆっくり休むことで胃の不快感の改善にも繋がりやすいです。
また、がっつり寝るのはNGですが、ちょっと横になる、15分ほど昼寝をするのも問題ありません。
昼寝をする場合は、体の右側を下にすると消化の流れに逆らわないので、胃液が逆流しにくいです。
ただし、横になってみて胸焼けや胃もたれを感じる場合は、座って寝るか上体を軽く起こして寝る方が良いと思います。
まとめ
今回は食後すぐに寝ると太れるのか紹介しました。
- 食後すぐに寝ても少食であれば太れない
- また消化の妨げや胃酸が逆流する原因にもなるためおすすめできない
- 食後は30~60分程度、安静に過ごすのが効果的
- 軽く横になってゴロゴロする、昼寝は問題ない
- 食後の運動も消化の妨げになるためNG
食後に寝ても必ずしも太るわけではありません。
むしろ消化の妨げになってしまうので、食後はなるべく横にならないようにしましょう!
最後までご覧頂きありがとうございました。
脂肪細胞が少ない痩せ型の人は脂肪だけで太るとお腹ぽっこりになりやすいですし、筋肉をつけた方が外見上の変化が出やすいので、ガリガリ体型の印象を払拭しやすくなります。
筋トレの始め方はこちらを参考にしてみてください!
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