痩せ型の原因である胃下垂。
しかし、なぜ胃が垂れると太らないのでしょうか?
今回は胃下垂になると太らない理由について書きたいと思います。
胃下垂になると太らない理由
そもそも胃下垂とはどういう状態なのか。
本来胃は肋と肋の間、みぞおち付近にあります。
しかし、何かしらの要因によって胃の下部がおへそや骨盤の位置まで垂れ下がります。
本来の胃
胃下垂
手書きなので下手くそですが、胃の上部は本来の位置にあるので非常に長細~い形になってしまいます。
これが胃下垂の状態です。
そしてこのように胃が垂れると栄養吸収率が低下しやすくなります。
食べ物は体内に摂取すればそのまま栄養になるわけではありません。
体内の消化管を通って行われる消化・吸収が正常に機能した時にはじめて全身に栄養が行き届きます。
胃下垂になるとこの消化・吸収が上手く働かず栄養を摂取しにくい状態になります。
栄養を摂取できないということは体重も増えにくくなります。
痩せ型に胃下垂が多いのはこのためですね。
では、なぜ栄養吸収率が低下しやすくなるのでしょうか?
栄養吸収率が低下する仕組み
まず食べ物はどのように体内を流れるのか説明します。
口で飲み込みやすい大きさに噛み砕くとそこから
食道→胃→十二指腸→小腸→大腸
の順に分解(消化)しながら進んでいきます。
栄養素の多くは小腸で吸収され全身に栄養が行き渡ります。
そして胃は以下の働きをします。
胃の働き
- 摂取した食べ物を蓄える
- 胃酸を分泌
- 食べ物をこね回しながら胃酸と混ぜドロドロの状態にする
- ゆっくりと十二指腸へ送る
十二指腸へ送る動きを蠕動(ぜんどう)運動というのですが、
胃下垂の状態だとこの蠕動運動が正常に働きにくくなります。
すると胃に留まる時間が長くなるので消化不良を起こしやすくなります。
これが栄養吸収率が低下する理由ですね。
胃に長時間溜まるということは食欲不振、胃もたれ、吐き気、胸焼けなどあらゆる悪影響が起こります。
そうなると食事量・食事回数が減りやすくどんどん痩せてしまいます。
痩せ型の人は1日1食ないしは2食で満足する人も多いですが、これは胃下垂による食欲不振・胃もたれが大きく関係しています。
更に食べ物が胃に長い時間残ると胃酸分泌が増え胃酸過多になりやすいです。
こうなると胃炎や胃潰瘍の心配も出てきます。
まとめ
胃下垂になると胃の蠕動運動が弱まる
すると消化不良をおこし栄養吸収率が低下しやすくなる
また食欲不振や胃もたれを起こし食事量が減ることも太らなくなる要因
胃下垂になると太れないことはおろか栄養失調や血行不良など健康面の心配も出てくるので改善が必要です。
最後までご覧いただきありがとうございました。