ストレスで痩せる理由!食欲はあるし食べてるのになぜ?

ストレスを溜めすぎると食欲が低下して痩せてしまうとよく言われます。

 

けど、「食欲はあるしたくさん食べているのに痩せてしまう」という人もいるでしょう。

 

今回はなぜストレスが溜まると痩せてしまうのか紹介したいと思います。

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ストレスで痩せる理由① 自律神経の乱れ

しっかり食べているのに痩せる事と密接に関係しているのが自律神経です。

 

自律神経は人間が生命を維持するために働いています。

 

「交感神経」と「副交感神経」に分かれており、この2つがバランスよく働くことで健康を維持することができます。

 

この2つはそれぞれ正反対の働きを見せます。

 

交感神経の主な働き

  • 心拍数が増える
  • 血圧が上がる
  • 胃腸の働きを抑制
  • 消化液の分泌抑制
  • 瞳孔が拡大

副交感神経の主な働き

  • 心拍数が減る
  • 血圧が下がる
  • 胃腸の働きを活性化
  • 消化液の分泌増加
  • 瞳孔が収縮

 

この2つの働きを見ると胃腸の機能・消化力を高めるのは副交感神経である事が分かります。

 

通常、食事をする時はリラックスした状態で副交感神経が優位に働きます。

食べ物の消化・吸収がしっかり行われ、栄養になりやすいわけですね。

 

しかし、

強いストレスを抱えている状態では交感神経が活発に働くようになります。

  • 交感神経:活動している時、緊張、ストレスなど
  • 副交感神経:リラックス状態、寝ている時など

 

そのため、副交感神経が優位なる場面でも、交感神経が優位になってしまいます。

 

つまり、慢性的なストレス状態では食事中も交感神経が優位に働いているということですね。

 

こうなると消化吸収は後回しになり、体内に入った食べ物を栄養として取り入れる事ができなくなってしまいます。

 

栄養として吸収されなかった物は体外に出るので、体重にも反映されません。

 

よって、

しっかり食べても栄養を吸収しにくい状態なので痩せてしまう

これが食べているのに痩せてしまう理由です。

 

このような時に無理に食事量を増やしても副交感神経が働きにくいため、胃腸はあまり機能しません。

これでは胃腸に負担が大きくかかり食欲不振を招いてしまいます。

 

また、自律神経の支配下にあるものは自分の意識で動かせないので、自分の意志で胃腸を活発にさせることもできません。

 

ストレスを少しでも減らすことが有効な対応策となります。

 

ちなみにストレスで痩せるタイプと太るタイプの人がいます

両者の違いはこちらにまとめています。

【関連記事】ストレスで太るタイプと痩せるタイプの違いは?性格も関係

 

ストレスで痩せる理由② 胃下垂

胃下垂とは、胃が通常の位置(みぞおち辺り)よりも下に垂れる状態のことを指します。

 

胃下垂になると、

  • 消化機能の低下
  • 食欲不振
  • 吐き気

などを引き起こし、余計に痩せやすくなります

 

強いストレス状態が続くことで、胃下垂が起こる可能性は高いです。

 

胃はお腹の筋肉や脂肪に支えられて、本来の位置にあります。

 

ですが、ストレスで胃の働きが低下すると、胃の周りにある筋肉の運動も衰え始めます。

 

すると胃を支えることができなくなり、胃が下に垂れてしまうのです。

 

また、ストレスによる食事量の低下で脂肪が減り、胃を支えることができなくなる事もあります。

 

ストレスによって胃下垂が起こり、胃下垂の症状によってまたストレスが溜まるという悪循環が起こるので、胃下垂はしっかり改善したいところです。

【関連記事】胃下垂のガリガリ体型でも太りたい!胃下垂でも太る方法はある?

 

ストレスで痩せる理由③ 食欲よりも睡眠欲が勝ってしまう

ストレスが溜まると、コルチコトロピンという睡眠を妨げるホルモンが脳から分泌されるようになります。

 

すると、深い眠りにつけなかったり、寝たいのに寝付けれなかったり、夜中に目が覚めるなど睡眠の質が落ちてしまいます。

 

それが続くと、疲労物質がどんどん蓄積し、日中も眠気を感じてしまうのです。

 

そうして、体が常に睡眠を求めるようになると、食べるよりも寝たい欲求が強くなり食べることを億劫に感じるようになります。

 

そのため、食事量が減少し必要な栄養を補う事ができないため、痩せ細ってしまいます。

 

睡眠時間はしっかり確保し、睡眠前はしっかり寝る環境を整えることが大切です。

【関連記事】太りたい人は睡眠を大切に!痩せ型に理想の睡眠時間は?

 

ストレスで痩せる理由④ カタボリック

ストレスが溜まるとコルチゾールという成分が副腎皮質から分泌されやすくなります。

 

コルチゾールは別名「ストレスホルモン」とも呼ばれています。

 

肉体的・精神的疲労を感じると分泌され、我々をストレスから守ってくれます。

 

ですが、コルチゾールは筋肉を分解する「カタボリック」という作用を引き起こしやすくなります。

 

カタボリックで筋肉が減ることで痩せて見えてしまう

その原因となるのがストレスなんですね。

 

この影響力はかなり大きく、

筋トレを頑張ってもカタボリックのせいで筋肉量が減ってしまうなんてこともあります。

 

つまり、

「筋トレで体を大きくしたい、体重を増やしたい」

という方は、筋肉をつける事ばかりにとらわれず、

筋肉を減らさないためにストレスを軽減することも意識する必要があるという事です。

 

ストレスで痩せる理由⑤ アドレナリン

ストレスによって分泌されるホルモンは、コルチゾールの他に、アドレナリンがあります。

 

アドレナリンと言えば、興奮した時に分泌されるイメージですが、実はストレスによっても分泌されるんですね。

 

興奮する場面で、筋力を向上させたり、集中力を高めるのがアドレナリンの重要な役割。

 

スポーツの試合や大事な試験などでは、このアドレナリンが高いパフォーマンスを引き出してくれます。

 

しかし、慢性的なストレスによる過剰分泌は要注意。

 

エネルギーを大量に消費してしまうだけでなく、胃や腸など内臓の機能が低下し、消化吸収力が弱まります

 

また高血圧や糖尿病のリスクも高まり、それが痩せる原因になることもあります。

 

適度なアドレナリンの分泌は健康的ですが、ストレスによる過剰分泌には十分注意しなければなりません。

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痩せてる人はストレスを溜めやすい

痩せ型体質の傾向として気疲れしやすい人が多いです。

 

「周囲への気配りが上手い」「落ち込みやすい」「不安を感じやすい」

こういったタイプの人ですね。

 

気配りが上手なことは大変素晴らしいことですが、周囲に気を遣い過ぎて体がストレスを感じてしまう場合があります。

 

四六時中落ち込んだり、不安を感じるのもストレスを抱えやすいです。

例えば5つ褒められるような事があったとしても一つ失敗すれば、その一つの失敗をいつまでも引きずってしまいます。

 

また大事な試験やプレゼンの前はもちろんのこと、些細なことでも必要以上に不安を感じやすいです。

 

このように気疲れしやすい人は気持ちをリフレッシュしてもすぐに不安や心配事が出てくるため、どうしてもストレスが溜まりやすいです。

 

ストレスが溜まる状況

ストレスが溜まるシチュエーションとしては以下があります。

 

仕事

仕事は最もストレスが溜まりやすい場所ですね。

 

毎日のように残業が続く多忙の日々だと心身ともに疲弊します。

 

その中で、

  • 仕事のミスで怒られた
  • 同僚が昇進した
  • 納期まで時間がない
  • 後輩のやる気が全くない

などストレスを感じる出来事が頻繁に起こります。

 

特に会社の人間関係は非常に厄介です。

仕事をする相手を選ぶことはできないので嫌な上司や部下、取引先の相手をしなければなりません

 

毎日嫌味を言われたり、こちらに非がないのに怒られたり謝らないといけない状況が続くのは辛いことです。

 

また、仕事に価値を見い出せなかったり、やりたい仕事ではないとモチベーションが上がりません。

 

このような状況が続くと「今の仕事で良いのかな」「仕事辞めたい」などあれこれ悩んでしまいストレスが溜まってしまいます。

 

この他、社会1年目の新入社員の時期も生活が変わりストレスが溜まりやすいです。

【関連記事】上司のストレスで激やせ?限界でうつになる前に解消しよう!

 

就活

若者にとって最大の試練となる就活ですが、これは相当なストレスです。

 

今日も面接、明日も面接、明後日も面接という緊張が続くと体も心も張り詰めて、食事どころではありません。

 

そして、受ける度に何社も落ち続ければ、自分に価値がないような気がして強いストレスを感じます。

 

しかも就活時は食べない割に何社も歩き回る事が多いので、余計に痩せやすくなっています。

 

実際、僕の周りの人たちも痩せる人が多かったですね。

【関連記事】就活で痩せすぎになった話!痩せてる人は面接で不利になるのか

 

学校

中学生・高校生など思春期の方はストレスへの耐性もまだ弱く、他人の目を意識しやすい特徴があります。

 

よって、失恋のショックや些細な事で友人関係が悪化するなど人間関係でストレスを感じるケースが多いです。

 

そして受験シーズンは、特にストレスを感じやすいです。

僕も受験生だった頃は、勉強しても成績が伸びないことにイライラすることが多くかなり痩せてしまいました。

【関連記事】受験のストレスの症状!食欲不振や吐き気で痩せる場合も!

 

子育て

「赤ちゃんの夜泣き」や「子供が言うことを聞いてくれない」など子育てはとてもストレスがかかります。

 

しかも子供の面倒ばかりに時間を追われ、自分の時間を確保することが難しいです。

 

そのため、食事の時間が短く食事量が減ったり、気分転換ができないため体にストレスが残りやすいです。

 

また痩せ型の人は「自分の子育ては間違っているのでは?」と必要以上に悩んだり、

起きるかも分からないことを想像して子供の将来に不安や心配を感じやすいです。

【関連記事】30代主婦は子育てのストレスで痩せていく?原因や発散方法を紹介!

 

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ストレス痩せの改善法

ストレス解消法はやはり趣味を満喫するのが一番良いです。

 

あなたの好きなことを存分に楽しむことで気持ちをリフレッシュすることができます。

 

そして大声で叫ぶこともストレス対策におすすめ。

 

大声で叫ぶことはストレス痩せの原因になる自律神経の乱れを改善することができます。

 

大声を出すと横隔膜が動き、自律神経に刺激が伝わると、

交感神経から副交感神経への切り替えがスムーズに行われます。

 

そうして、胃腸の働きが活発になり、食欲も湧いてきます。

 

大声を出せる環境というのはあまりないように感じますが、

  • 「カラオケ」
  • 「野外フェス、ライブ」
  • 「スポーツ観戦」
  • 「絶叫マシン」

など、実は意外とたくさんあるのです。

 

安上がりで実践している人が多いのはカラオケですね。

 

ひとりカラオケ専門店も増えてきており、周りの目を気にすることなく思う存分に大声で叫ぶことができます。

 

また、車の中は密室のため、声を出しやすいです。

 

好きなスポーツチームがある人はスポーツ観戦がおすすめ。

 

得点が入った時や勝利した時など体全体で喜びを表現できるのがスポーツ観戦の魅力。

 

大声で応援することでストレス発散もできます。

 

さらに「自宅で大声を出したい」という人は枕やクッションを顔に押し付けて大声を出すと音が漏れにくいです。

 

「あーー!」や「バカヤロー!」など何でも良いので叫びたい事を枕・クッションにぶつけましょう。

 

ちなみに大声を出すのはなんか嫌だという人は正反対の瞑想がおすすめ。

 

呼吸を深くすることで心が落ち着きやすく、ストレスを受け入れやすくなります。

【関連記事】瞑想はストレスに強くなる!ストレス解消に効果がある理由とは?

 

まとめ

今回はストレスで痩せる理由について紹介しました。

ストレスが溜まると胃腸の消化機能の働きを抑制

食欲不振や胃もたれなどの症状が出やすい

痩せ型体質の人は気疲れする人が多いのでストレスを溜めやすい

 

現代社会においてストレスを完全に無くすことはできません。

ストレスを無くすよりも軽減するという考え方で向き合うと良いのかなと思います。

 

食事と筋トレでも体作り
ストレスを改善することは大事ですが、それだけで劇的に体型が変わるわけではありません。

健康的に太るには脂肪と筋肉をバランス良くつけることが重要です。

脂肪細胞が少ない痩せ型の人は脂肪だけで太るとお腹ぽっこりになりやすいですし、筋肉をつけた方が外見上の変化が出やすいので、ガリガリ体型の印象を払拭しやすくなります

筋トレの始め方はこちらを参考にしてみてください!

【ガリガリ体型向け】筋トレの始め方!普通体型になるまでのやり方を解説します

 

最後までご覧いただきありがとうございました。

痩せすぎの人が太る方法!痩せ型でも健康的に太るには?

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